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名古屋の税理士事務所で働くスタッフのブログ

名古屋の会計事務所で働いている者です。何か気づきになれば幸いかと。

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簿記について  国際化

そりゃあ、複式簿記ってのは、よくできているとは思いますよ。

でも、ローカライズできるかどうかは、別なんですよね。

欧米での複式簿記には、二つのやり方があります。

でも、よくあるダブルスタンダードではないですから、ご心配なく。

ひとつめは、期中は、外貨取引も自国通貨に換算して、記帳・集計のうえ、決算書を作成する「単一通貨複式簿記」です。

そして、もうひとつが、期中は、取り引きの際の通貨で記帳・集計されますが、決算の際には、自国通貨に一元的に換算したうえ、決算書を作成する「多通貨複式簿記」です。

基本は、前者ですよね。

でも、企業がグローバル化をめざし、自社の自己資本部分にも外貨建て部分が存在するようになると、後者での管理も必要となってくるんです。

明治の頃から、日本企業は自己資本部分を円建てで所有してきました。

そして、円は、他国の通貨に対して、概ね優位なポジションを維持してきており、結果として、企業の財務安定化に好影響を与えてきました。

ただ、これからの時代はというと、円という通貨が、国際市場でのステイタスを維持できるのかは、かなりあやふやなものになっているのも事実です。

企業の自己資本部分を円ではなく、他国の通貨で所有することも選択肢のひとつでしょうが、それは、あくまでも余裕のある時の考え方です。

リスク管理の基本である、何か起きた時の迅速な対応を考えれば、当然、軸は自国通貨であるべきでしょう。

ちなみに、「多通貨複式簿記」は、新会社法でも言及されている「グローバル化」に最も適した記帳技術だといわれています。

でも、「グローバル化」といっても、平準化されるのは従業員の賃金だけで、力の強い国のビジネスルールを押し付けられるわけですから、理屈とか言い出すと、収拾がつかなくなりそうです。

別に、日本式でも構わないんですよ。

お客さんとの取り引きが、両者納得済みであれば、あえて不慣れな変更をする必要はないんですからね。

でも、「砂漠で砂を売る」とまでいわれた日本の商社の販売力って、どうなったんでしょうね。

その地域に溶け込んで、その地域のやり方で、商品を売る努力を、そのまま継承していれば、よかったのではないでしょうか。

特定の分野に限っていたのかもしれませんが、日本のほうが、よっぽど、グローバル化していたと思いますよ。

海外に進出して、国内で儲けられない部分を稼ごうという企業も増えているわけですから、自国通貨をじゃぶじゃぶ発行して、その価値を下げ、そういった企業の足を引っ張るような行為はやめておきましょうね、行政さん。

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