実は、税理士試験を受験することなく税理士になれる方法があります。
しかし、この方法は一般的には税理士試 験を受験するよりも時間的•労力的にキツイ方法です。
一般的ではありませんが、近年、転職・転身などで税理士なる方もいらっしゃいます。
試験を受験せずに税理士になる方法は、弁護士•公認会計士からの転身です。
弁護士あるいは公認会計士になる資格を持つ方は税理士になる資格が与えられます。
つまり税理士会などの必要機関に登録してすぐに税理士になれます。
しかし、いずれも税理士になることを目的として目指す資格ではないと思われます。
言い換えれば、弁護士 •公認会計士という観点からみればむしろ税理士という資格の方がオマケ的な存在となってしまっている状況です。
次に、大学院に進学して学位を取得した場合についてみていきます。
大学院に進学すると学位を取得するために一生懸命研究に励みます。
大学院で取得する学位には修士と博士とがあります。
修士は大学院に進学し前期(最低2年間)を修了した段階で取得できます。
ただ2年間在籍しただけでは取得できません。
それなりの内容の濃い研究を経て取得できるものです。
博士はそれ以降の課程を修了し学会において認められなければなりません。
修士の学位を取得するのは大変であり、博士の学位を取得するのは至難の業といえます。
ただ、この学位を持っているということだけで、そのまま税理士になれるということではありません。
厳密に言えばその学位によって税理士試験科目が免除されるというものなのです。
つまり大学院進学者は学位を得て税理士試験が全科目免除となれば税理士になる資格を有し、一部の科目が免除となれば、免除対象外の科目を受験して税理士になる資格を取得しなければならないのです。
いずれにしてもかなり時問と労力をかけなければなりません。
まず、税理士という資格を意識して大学院に入学した場合には、その課程の内容に留意する必要があります。
税理士試験の試験科目には会計科目と税法科目とがあります。
当然、その課程の内容は会計学に関する内容及び税法に関する内容でなければなりません。
会計学に関する内容は商学ということになりますが、商学あるいは会計学にも研究事項によっては試験免除の対象とならない場合もあります。
このように、学生時代から将来を意識して強い思いを持てば、比較的早くに税理士になることが可能なのです。
一般的には、原則である11科目の受験科目の中から、決めた科目の受験をすることが条件となりますが、このような特例があることも知っておくことが重要です。
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