起業は非常にリスクが高いから挑戦できない。そのような声をよく聞きます。
しかし、日本という市場は、実は日本人の起業家にとって非常に恵まれた環境であるということは気づいているでしょうか。
かつての日本は、政府の規制や企業間の緊密な提携関係により外資系企業にとって参入することが非常に困難な、守られた市場でした。
ごく少数の非常に有名な外資系企業しか日本企業で成功できませんでした。
日本企業は、この競争性が比較的低い状況で、比較的大きな国内市場に向かって製品やサービスを作り、洗練させ、大きな収益を上げられました。
そして成功したものを世界に向かって打ち出すことができました。
今や、日本政府は日本市場を大きく開放し、ビジネスを遂行する手続きを非常にシンプルにしました。
驚くことなかれ、今やアメリカよりも日本の方が経営をするという点に関してはシンプルになっているのです。
結果的に外資系企業の参入が進み、それほど世界的に著名だという外資企業以外であっても日本国内において成功するケースが増えてきています。
しかしながら、日本独特の文化や日本語といった要素は日本市場への参入において非常に大きなハードルとなっていることは変わりありません。
結果として、海外の起業家は、たとえ巨大な市場があると認識していながらも、日本市場をパスし、ヨーロッパやオーストラリアと言った市場において挑戦をします。
そして、攻略が非常に困難な日本市場は、ある程度長期的な投資ができるほどの体力がついてからやっと参入をしよう、という流れになっているのです。
日本人にとっては、このような状況は非常にラッキーだといえるでしょう。かつての戦後高度経済成長のように、巨大であるが守られた市場、という状況が広がっているのです。
日本の起業家は、世界の起業家よりもはるかに競争性の低い市場、しかしながら巨大な市場において事業をスタートさせることができるのです。
比較的少ない投資で会社を成長させ、安定した売り上げと収益を上げることができます。
日本企業や日本人の戦い方は、つまるところこのような恵まれた環境のなかで世界水準の製品やサービスを作り出すということに尽きるのでしょう。
かつて世界市場を席巻した自動車メーカーや家電メーカーはまさにこのような勝ちパターンのなかで事業展開をしてきました。
これからは、サービス業であったりネット・IT業界であっても、同じ方程式のなかで世界中の人に愛されうるものを作り出していかなくてはいけません。
このような領域で起業を志す人は、実は日本人であるということがいかに幸運であるのかを自覚したうえで、積極的に挑戦をしていきましょう。
恵比寿で評判の良い税理士を探すなら恵比寿税理士comがおススメです。
PR