世の中の歯車がいまいちうまくかみ合わない状況が長く続いています。景気の話や就職・転職についてもあまりいい話が聞かれません。
しかしどれだけ厳しい世の中であっても生きる以上はある程度の稼ぎは必要となります。現在の世の中で言えば就職や転職によってお金を稼ぐという部分を無視することはできません。いかにこの世の中でお金を稼ぐかという点は老若男女を問わず頭を悩ませている部分ではないでしょうか。
どうやってお金を稼ぐかという問題について、就職や転職にあたっては資格を取得し、少しでも有利な環境に身を置こうという方法が一般的によく言われます。現在の資格ビジネスの隆盛ぶりを見ても、いかに多くの方が資格というものに興味を持たれているかを表しているでしょう。
しかし資格というものは、あって困るものではありませんが、それさえあれば道が開けるというほどのものでもありません。資格さえあればこの難しい世の中を乗り切れると宣伝する広告も多いですが、資格取得が持つ意味を冷静に理解し、上手に対応してもらいたく思います。
資格とは何でしょうか。世間一般ではそれさえあれば仕事にありつけるチケットのように言われることが多いですが、実際は少し注意が必要です。資格によって参入が制限されている業務というのは、見方によれば資格による独占業務と見ることもできるでしょう。
つまり資格がない人間にはアクセスが許されない業務があり、その業務にアクセスするためのキーが資格というわけです。資格を取得することの意味とは、あくまでその独占業務にアクセスすることが許されるというそこまでの意味でしかありません。
資格を取ることによってその独占業務にアクセスすることは可能になりますが、そこから先、その独占された領域の中で自分が業務を担当することができるかどうかはまったくの未知数だということを理解しておきましょう。
資格を取得することの意味をもう一歩踏み込んで考えると、「独占された領域の中にあるチャンスにチャレンジする権利が与えられるだけ」だと考えることもできます。資格を取得することで、自分がその資格に関する業務を与えられることが約束されたわけではないということです。
資格を取得することは「チャレンジャーとしての切符」を手にするだけだと言えるでしょう。もちろんチャレンジすら許されないとなればその先の話もありませんから、資格を取ることによってチャレンジする権利を押さえておくことも大事ではあります。ですが、資格が意味をもつかどうかは、その先のチャレンジ次第だということは理解しておきましょう。
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