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名古屋の税理士事務所で働くスタッフのブログ

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市場の栄枯盛衰を物語る、BCGポートフォリオ分析

企業は市場において、他社よりも有利な立場に立つためには自社の得意な分野に効率的に資源を配分する必要があります。

どの分野に資源を配分すべきかという決定においては、BCGポートフォリオ分析が大変役に立ちます。

BCGポートフォリオ分析のもとでは、企業のそれぞれの事業は花形、金のなる木、問題児、負け犬の4つの区分に分類されます。

花形とは、市場の成長率も高く、自社が高い市場シェアを誇っている事業に該当します。
大きな利益が今後とも望める花形企業に対しては、企業は投資を怠ってはなりません。市場シェアが高いということに満足して投資を怠ってしまえば、競合他社による顧客奪取がなされてしまう可能性があるためです。

市場成長率は低くても自社の市場シェアが非常に高い企業は、金のなる木に分類されます。市場成長率が低いということで新たに参入してくる競合他社などの脅威も小さくなるため、まさしく自社による独占的な地位が確立されていると言えるでしょう。

それでももちろん、競合他社の市場シェアの動向に対しては引き続き注意深く推移を見守る必要があります。

市場成長率は高いのですが自社の市場シェアが低い事業は、問題児に分類されます。問題児とは言っても、事業そのものに根本的な問題があるわけではなく、新たに始めた事業はこの問題児の段階から成長させていくのが普通です。

企業は一刻も早く市場シェアを獲得することによって、問題児事業を花形事業転換させようとします。

マーケット戦略によっては、この問題児が花形へ成長することも充分あり得ます。一方で、市場シェアも低く市場成長率も低い企業は、負け犬事業と呼ばれます。

負け犬事業から得られる利益をいかに大きくしようと投資を行ったところで今後の成長は望めないため、問題児事業や花形事業、ましてや金のなる木事業に転換することは難しいでしょう。

もし市場成長率が今後とも低いままにとどまると予想されるのであれば、負け犬事業からは撤退するのが企業として賢明な戦略になります。

BCGポートフォリオ分析のもとでの、市場成長率という言葉の持つ意味にも触れておきましょう。

ここでいう市場成長率とは、市場の成熟度を示しています。一般的に市場の成熟は、ある新事業が始まった時から徐々に進んでいくものですから、ほぼゼロに近い状態から始まりじわじわと黄金期に向けて高まっていきます。

やがて黄金期を過ぎれば、市場の成長率は低下していゆく運命にあります。市場の熱が失われた後に存続できるのは、市場において独占的な地位を確立した、金のなる木事業だけです。

BCGポートフォリオは、ある市場の栄枯盛衰を物語っていると言えるかもしれません。

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