「就職先のない弁護士、コンビニでアルバイトをする」
これは数年前の新聞の記事の見出しですが、最近の士業(弁護士、司法書士、社労士など)業界の厳しい実態を表したものとなっています。昔は弁護士と言えば「高給取り」「勝ち組」「なっただけで一生食べていける」というイメージでしたが、今は弁護士になる人間が増えて(試験が簡単になったなどの理由から)、弁護士が余っているのです。仕事がないから仕方なくアルバイトをする。20年前なら信じられない光景が、現実問題として起こっているのです。
そしてこの問題は弁護士だけでなく、司法書士、行政書士、社労士、ほぼ全ての士業で起こっている問題なのです。これまでの「事務所を作れば勝手に仕事が来る」時代がおかしいといえばおかしいかもしれませんが、何にせよ、仕事の割に人間が増えて競争がどんどん激化しているのは間違いありません。
数年前からマスコミでも言われているように、これからは士業に限らず格差が広がり、時代は圧倒的な勝ち組と圧倒的な負け組の二極化時代に突入しています。社労士業界でも力なき社労士は消え、力を持つ社労士だけが残ると言われています。
ただ待っていれば仕事が入ってくる時代、書類を作って提出すれば給料がもらえる時代は終わりました。今や書類は機械を使って自動で作成出来ますし、ちょっとした事なら社労士に相談しなくてもインターネットで調べられます。ただ書類を作るだけの社労士を顧問として雇い、毎月顧問料を支払ってくれるモノ好きな会社はほとんどありません。
では社労士における「力」とは何なのでしょうか?私が考えるにこれからの社労士に必要な力とは、
・営業力(集客力)
・ネットを使ったマーケティング能力
・コンサルティング能力(会社の無駄を減らし、利益を生む制度を作る)
そしてこれらに共通して必要な能力が「コミュニケーション能力」です。どれだけインターネットやSNSが発達しても、インターネットの向こうにいるのは人間、仕事は絶対に人からしかもらえません。どれだけ知識を有していても、どれだけ大きな事務所を構えていても、人間心理を理解していない社労士は間違いなく消えていきます。そしてこれは士業に限った話ではなく、すべての分野の仕事に共通して言える事なのです。
逆に言うと、コミュニケーション能力がズバ抜けて高ければそれほど知識や経験がなくても仕事はもらえる場合があります。「知識・学歴=収入」という時代は終わった、というのは言い過ぎですが、何にしても人間にしか出来ないコミュニケーション能力を磨く事が、これからの世を上手く渡っていく最善の手段と言えるでしょう。
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