今は法律の改正などをうまく利用して企業買収を効果的に進めている会社が多くあります。今や企業というのは従業員の集合体というものだけではなく、それ自体が「商品」ともなりえるのです。
さてこのようなM&Aというニュースをよく耳にすると色んな思惑が見えてみますね。
例えば、そうしたM&Aによって事業を拡大しようとしている企業もあれば、新しい分野に進出して売り上げを伸ばしていこうとしている企業もあります。
そうしたものはいわゆるよくあるM&Aの目的となっています。しかし中には非常に興味深い目的を持ってこの買収をする会社もあるのです。
今日は少しこのM&Aに関しての知識を深めるためにこのテーマで一緒に考えてみましょう。敵対的買収をする全ての会社がその対象となる企業を自分のものにしたいと思っているわけではありません。
この点をまずは皆さんはご存じだったでしょうか。ではなんでわざわざ自分たちにとって「不要な」企業を買収するのでしょうか。それはずばり買い占めた株式をその会社にできるだけ高く「買い戻させる」ためです。
普通、大量の株式を敵対的に買収されるとどんな企業でもあせってその「対抗策」として株式を買い戻そうとします。その時に高値で株式を会社に戻すことでかなりの利益を得ることができるという訳です。
つまり彼らの関心は企業のオーナー権ではなく、あくまでもその過程で発生する現金であるということができるのです。非常に興味深いことですね。
こうした手法は海外で昔からよく採用されてきました。特に資金が潤沢な投資ファンドはこのようなことを繰り返し、色んな企業から沢山の利益を得ていたのです。英語では脅迫状のことをブラックメールといいます。
また裏面が緑色であることからドル紙幣を「グリーンバック」と呼びます。この二つの単語から上記の行為を「グリーンメール」というようになりました。
日本でも数は多くありませんが時々このような仕方で利益を得ようとする企業が見られます。しかしこのグリーンメールを行う際には普通のM&Aよりもかなりの戦略が求められることがあります。
なぜならもし買収対象の会社が株式を買い戻さなければこうした一連の投資は意味がなくなってしまいますし、どのレベルまで買占めを行うのかという繊細な問題もあります。
ぜひ皆さんもM&Aについて見聞きした時はこのような目的もあるのだということを思い出して各企業も思惑を考えてみるのはいかがでしょうか。
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